こんにちは 原宿の美容室 imaii scaena×colore 今回サロンブログ担当の石原 治和です
ヘアースタイルを考えるとき 参考にしたり
インスピレーションを受けた人やモノを紹介したいと思います
第6弾になる今回 お届けするのは 「Beck Hansen」編です
Beck Hansen
1970年 7月8日生まれ
90年代 オルタナティブロックを語る上では欠かせないアーティスト
一番の注目は発表するアルバムごとにテイストが変わる。
BECKぽさを残しつつも 常に新しい事にチャレンジする姿勢は自由に音楽を愛している証拠。
ここでアルバム一枚一枚の批評はさておき
BECKのどこに影響を受けたかって事なんだけど
1994年発売 「Mellow Gold」
グランジロックのカリスマ NIRVANAのKurt Cobainが天に召される1ヶ月前
入れ替わりを予言されていたかの様に発表されたこの曲「Loser」
間の抜けたスライドギターのリフがヒップホップ感覚でループされる
へろへろなだらしない感じの若者が支離滅裂な言葉を吐き出す
「I’M A LOSER BABY, SO WHY DON'T YOU KILL ME ?
オレは負け犬だゼベイビー、さあオレを殺してみろよ?
I’M A LOSER BABY, SO WHY DON'T YOU KILL ME ?
オレは負け犬だゼベイビー、さあオレを殺してみろよ?」
へろへろなだらしない感じの若者が支離滅裂な言葉を吐き出す
「I’M A LOSER BABY, SO WHY DON'T YOU KILL ME ?
オレは負け犬だゼベイビー、さあオレを殺してみろよ?
I’M A LOSER BABY, SO WHY DON'T YOU KILL ME ?
オレは負け犬だゼベイビー、さあオレを殺してみろよ?」
ラップぽいけどふざけてる感じ 音質もいまいち
でも当時はロックとヒップホップのミクスチャーの成功例も少なく
フォークギターの荒々しい演奏のロウな音源のサンプリングなんて当時誰もやってなかったし斬新でした
初めて聴いた音楽といっても良かったかも
それまではちょっと分かりやすい感じの音楽ばかり
BECKの音はひねくれていた。
そんなグランジやオルタナティブロックのようないびつで崩れた表現に当時の僕は気分的に引きつけられたんですね
ここで簡単な世代論をはさんで話しますね
僕自身はバブル世代なんだけどそれに乗り遅れた人なんです
バブルを経験した記憶が無い
カリスマ美容師ブームにも乗れなかったし
BECKの音に感情移入出来る人達って「団塊ジュニア ロスジェネ世代」なんですね
そう言われています
ちょっと僕より少し下の世代
団塊 バブル世代の様に昔は良かった的な経験が無いから「負けた」という思いが強い人達。
90年代 当時 僕も周りの勝ち組美容師さん達や同世代の友達から取り残された気分になっていたんですね
僕は勝ち負けにこだわる世代
僕は負けてると思っていた
そう言った意味で僕より少し下の世代の人達と価値観や気分が似ていた。
まあ見てください90年代の私 ちゃーんとやさぐれてましたから
恥ずかしい黒歴史と言ってもいいですね〜
まあ 封印というてもあったのですがこういうふうに書き出して自分が受け入れて行くのって大切かな〜とも思ってまして。
話戻しますね
で ここで「Lo-Fi ロウファイ」というキーワード
音の品質が悪い事を表す言葉なんだけど
BECKの音作りがまさにロウファイ
メジャーなアルバムは程よく洗練させてありますが
94年当時 インディーレーベルから発売された2枚のアルバムは
粗雑な録音環境と技術の拙さっぷりと捨て鉢なヘタウマテイスト
メインストリームの感覚とズレてて 世間の人達が良いという感覚には関心が無い
というかわざとそっぽを向く感じ
コダワリもあるが方向性はマイノリティー的。
辛気くさく だるいとか覇気がないとか
適当感満載!!
そんな 気分が僕にピッタリきちゃったんです
ギラギラしてマッチョな感じはしんどかった
ただただ ダラダラしたかった
したかったというかそんなポーズが心地よかった。
頑張らないフリというやつ
まさしく未だ言われる「石原さんて本当に適当だな〜」っていうやつ
90年代 モヤモヤ負け犬気分の僕が精一杯つっぱって
頑張らないフリを頑張ってやっていた
実はそんな負け犬気分が当時カッコイイとも思っていた
だからそんなロウファイな気分でヘアスタイルの作品なんかも創っていたわけなんです
気分でというよりも ”ロウファイな気分に見える様に”つくっていましたね
不思議なもんでそんなロウファイな気分も
歳を重ね いろんな事を経験していくと
少しばかり洗練されて味みたいな物が出てくる様な気がするんですよね
まあ 適当感満載は変わらないですけどね
だからそんなロウファイな気分でヘアスタイルの作品なんかも創っていたわけなんです
気分でというよりも ”ロウファイな気分に見える様に”つくっていましたね
不思議なもんでそんなロウファイな気分も
歳を重ね いろんな事を経験していくと
少しばかり洗練されて味みたいな物が出てくる様な気がするんですよね
これ去年の作品です
まあ 適当感満載は変わらないですけどね
Beck Hansenさんも歳を重ねアルバムを発表する度 代名詞だった「負け犬]感も時代と共に洗練されて新しい感じになっていくわけです 天才と言われる人は違いますね〜
僕も自分の価値基準を大切にしながら時代と共に洗練 変化し続けて行きたいですね
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